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大阪の会社設立を管轄ブロックで考える|本局・北大阪・東大阪・堺の4つで何が変わるか

会社設立 大阪 法務局 登記申請 編集:合同会社commit / 合同会社FIELD 共同編集部
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この記事は、大阪のどのあたりに本店を置くか迷っている方に向けたものです

大阪府には43の市町村があります。会社設立の情報を市町村ごとに調べようとすると、似たような内容を43回読むことになりかねません。ところが大阪の場合、設立登記の管轄が4つのブロックにきれいに分かれているので、ブロック単位で考えたほうがはるかに整理しやすくなります。

この記事は、大阪府内で会社設立をしようとしていて、本店をどのあたりに置くか決めかねている方に向けて書いています。ブロックごとに、申請先の法務局、最寄りの公証役場、府税事務所、そして相談できる事務所の顔ぶれがどう変わるかを並べました。

本サイトは広告およびアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。管轄と窓口は2026年9月に各公式ページを確認した時点のものです。変更されることがあるため、実際に動く前に必ず公式ページでご確認ください。

大阪の会社設立は、法務局の管轄で4つのブロックに分かれる

大阪の会社設立は、法務局の管轄で4つのブロックに分かれる/大阪の会社設立の代行を比べる

大阪府内で会社設立の登記申請を扱う法務局は4庁です。この4庁の管轄区域が、そのまま大阪を考えるときのブロックになります。市町村単位で調べるより、まず自分がどのブロックに入るかを押さえるほうが早道です。

本局ブロック大阪市の全区と、枚方・寝屋川・交野・守口・門真。大阪市内と北河内の一部がここに入ります。府内でいちばん事業者が多い区域です。
北大阪ブロック吹田・高槻・茨木・摂津・島本町と、池田・豊中・箕面・豊能町・能勢町。いわゆる北摂です。
東大阪ブロック東大阪・大東・四條畷・八尾・柏原。中河内にあたる区域で、4ブロックのなかでいちばん市町村数が少なくなっています。
堺ブロック堺市に加えて松原・高石・大阪狭山・南河内・岸和田・泉州の各市町。区域がもっとも広く、22の市町村が含まれます。

会社設立の準備を始めるとき、まず自分の本店予定地がどのブロックかを確かめてください。ブロックが決まれば、この記事の残りは自分に関係のあるところだけ読めば足ります。

ブロックで考えるのがおすすめな理由

会社設立の手続きそのものは全国共通で、大阪だから特別な書類が要るわけではありません。大阪で本当に変わるのは、申請先の庁と、市町村ごとの創業支援の2つだけです。前者はブロックで決まり、後者は市町村で決まります。この2階建てで整理するのが、遠回りしないおすすめの調べ方です。

支局の名前と管轄は一致しません富田林支局と岸和田支局は「支局」ですが、設立登記の申請を扱いません。両市域とも堺ブロックです。池田市も、不動産登記は池田出張所ですが商業登記は北大阪ブロックになります。
4つのブロックと市町村の数
府内43市町村は、この4つに分かれます。

出典:大阪法務局「取扱事務一覧表(商業・法人登記、電子認証)」(2026年9月時点)

ブロックによって、最寄りの公証役場が変わる

ブロックによって、最寄りの公証役場が変わる/大阪の会社設立の代行を比べる

株式会社の会社設立では定款認証が必要で、その窓口が公証役場です。大阪府内には11か所ありますが、6か所が大阪市内に集中しています。市外は枚方・高槻・堺・岸和田・東大阪の5か所だけです。

ブロックごとの公証役場(2026年9月時点)
ブロック 区域内または近くの公証役場
本局 梅田・平野町・本町・江戸堀・難波・上六(大阪市内6か所)、枚方
北大阪 高槻。豊中・池田・箕面方面からは大阪市内の役場も選択肢になります
東大阪 東大阪
堺、岸和田。南河内・泉州からはこの2か所が最寄りです

定款認証は本店所在地の都道府県内であればどこの公証役場でも受けられます。最寄りに限定されるわけではありません。

どの公証役場を選ぶのがおすすめかは、実は距離だけでは決まりません。予約の取りやすさや、事前確認のやりとりのしやすさのほうが日程に効いてきます。会社設立を急ぐなら、近さより空きのある役場を選ぶという判断もあります。

大阪市内に本店を置く場合は選択肢が多く、予約の取りやすさで選べます。一方、南河内や泉州で会社設立をする場合、最寄りは堺か岸和田になります。ただし2024年3月からウェブ会議での認証が全国で原則化されているので、距離そのものが決定的な不利になるわけではありません。

公証役場の分布
府内11か所の分布。

出典:大阪法務局「公証役場一覧」(2026年9月時点)

登記の管轄と、府税事務所の管轄は割り方が違う

登記の管轄と、府税事務所の管轄は割り方が違う/大阪の会社設立の代行を比べる

会社設立の登記が終わると、法人府民税と法人事業税の届出を府税事務所に出します。ところが府税事務所の管轄は、法務局の管轄とは割り方が違います。法務局は4庁ですが、府税事務所は8か所あります。

登記と府税で管轄が分かれる例(2026年9月時点)
市町村の例 設立登記の申請先 法人府民税・事業税の届出先
大阪市(全区) 大阪法務局(本局) 中央府税事務所
枚方市・寝屋川市 大阪法務局(本局) 北河内府税事務所
吹田市・高槻市・茨木市 北大阪支局 三島府税事務所
豊中市・池田市・箕面市 北大阪支局 豊能府税事務所
東大阪市・八尾市・柏原市 東大阪支局 中河内府税事務所
松原市 堺支局 中河内府税事務所
堺市・和泉市・高石市 堺支局 泉北府税事務所
岸和田市・泉佐野市 堺支局 泉南府税事務所
富田林市・河内長野市 堺支局 南河内府税事務所

松原市のように、登記は堺支局・府税は中河内府税事務所と分かれる市があります。混同しないでください。

届出には期限があります法人設立等申告書は、法人を設立し、または事務所を設置した日から2か月以内に提出します。登記事項証明書の写しと定款を添付します。会社設立の登記が終わったら早めに動いてください。

大阪市内に本店を置く場合、府税は区にかかわらず中央府税事務所が担当します。24の区がありますが、府税の窓口はひとつです。会社設立の後の届出先として、ここは覚えておくと迷いません。

登記のあとに続く届出先
登記・府税・市税で窓口が分かれます。

出典:大阪府「法人府民税・法人事業税及び軽油引取税等にかかる府税事務所の担当区域について」(2026年9月時点)

本局ブロック:大阪市内は窓口が集中していて動きやすい

本局ブロック:大阪市内は窓口が集中していて動きやすい/大阪の会社設立の代行を比べる

大阪市内で会社設立をする場合、窓口はいずれも市内にそろっています。登記は大阪法務局の本局、公証役場は6か所から選べ、府税は中央府税事務所、法人市民税は船場法人市税事務所です。移動の負担という意味では、府内でもっとも動きやすいブロックです。

制度の面でも、大阪市の特定創業支援等事業は選択肢が多いのが特徴です。大阪産業創造館の創業チャレンジゼミやあきない虎の穴、大阪商工会議所の大商開業スクールなどが対象事業として挙げられています。証明書の交付手数料は無料で、申請から交付までおおむね10日程度が目安です。

証明書を取る市町村と本店をそろえてください大阪市が交付する証明書で他の市町村に会社を設立すると、登録免許税の軽減は受けられません。市内の講座を受けたのに本店を市外に置く、という組み合わせに気をつけてください。

選択肢が多いことは利点ですが、決め手がないという意味でもあります。大阪市内で会社設立をするなら、講座の日程が自分の予定に合うかで選ぶのがおすすめです。証明書の交付までを逆算すると、受講の時期が事実上の締切になります。

大阪市の法人市民税の均等割は年額5万円からです(資本金等の額が1,000万円以下で、従業者数が50人以下の場合)。2つ以上の区に事務所を置くと区ごとに計算して合計するので、会社設立の段階では1か所にまとめておくほうが分かりやすくなります。

本局ブロックの窓口
大阪市内の窓口はこの4つ。

出典:大阪市「特定創業支援等事業」(2026年9月時点)

北大阪ブロック:北摂は市ごとの創業支援に差がある

北大阪ブロック:北摂は市ごとの創業支援に差がある/大阪の会社設立の代行を比べる

吹田・高槻・茨木・摂津・島本町と、池田・豊中・箕面・豊能町・能勢町。この10市町が北大阪ブロックです。会社設立の登記はすべて北大阪支局に申請します。支局は茨木市にあり、北摂のほぼ中心にあたります。

登記の申請先が共通である一方、創業支援の制度は市ごとに別々です。特定創業支援等事業は市町村が実施するものなので、吹田市で受けた支援の証明書で豊中市に会社を設立しても、登録免許税の軽減は受けられません。北摂は市境をまたいで生活している方が多いので、ここは注意が必要です。

市の補助金は年度と募集状況を必ず確認してください豊中市はスタートアップ支援の補助金を設けていますが、内容と募集時期は年度で変わります。当サイトでは金額の確認が取れていないため、具体的な額は書いていません。本店を置く市の公式ページを直接ご確認ください。

府税は、吹田・高槻・茨木・摂津・島本町が三島府税事務所、豊中・池田・箕面・豊能町・能勢町が豊能府税事務所と、ブロック内で2つに分かれます。会社設立の後の届出で行き先が変わるので、自分の市がどちらかを確かめておいてください。

北摂で会社設立を相談できる事務所としては、吹田市に拠点を置き、吹田・茨木・高槻・摂津・島本・豊中・池田・箕面を対応地域に挙げている司法書士事務所などがあります。北大阪支局の管轄区域とほぼ重なるので、管轄を前提とした相談がしやすいのが利点です。

北大阪ブロックの中の分かれ方
登記は共通、府税は2つに分かれます。

出典:豊中市「スタートアップ支援補助金」(2026年9月時点)

東大阪ブロック:市町村数は少ないが、相談先も限られる

東大阪ブロック:市町村数は少ないが、相談先も限られる/大阪の会社設立の代行を比べる

東大阪・大東・四條畷・八尾・柏原の5市が東大阪ブロックです。4ブロックのなかで市町村数がいちばん少なく、会社設立の登記はすべて東大阪支局に申請します。支局は東大阪市高井田元町にあります。

このブロックはものづくりの事業所が多い地域で、法人成りを考える個人事業主の方も少なくありません。公証役場は東大阪公証役場があるので、株式会社の会社設立でも区域内で完結できます。

府税の管轄には松原市が加わります府税の中河内府税事務所は、八尾・松原・柏原・東大阪を担当します。松原市は登記が堺支局なので、登記と府税で行き先が分かれる市です。大東市・四條畷市は北河内府税事務所の担当になります。

会社設立を相談できる事務所という点では、東大阪市内にも登記を扱う司法書士事務所がありますが、料金をサイトに載せていないところが多いのがこのブロックの特徴です。費用を比べたい場合は、複数の事務所に見積もりを取るか、大阪市内の事務所も候補に入れて比べることになります。

このブロックで会社設立をするなら、地元の事務所に見積もりを取りつつ、料金を公開している市内の事務所とも比べるのがおすすめです。対面で相談できることに価値を感じるかどうかで、答えは変わってきます。

オンライン申請を使えば、どの事務所に頼むかと申請先の庁は切り離して考えられます。地元で対面相談したいのか、費用の安さを優先したいのかで、おすすめの選び方は変わってきます。

東大阪ブロックの窓口
東大阪ブロックの窓口。

出典:大阪法務局「管轄区域一覧」(2026年9月時点)

堺ブロック:22市町村を1庁で受け持つ、いちばん広い区域

堺ブロック:22市町村を1庁で受け持つ、いちばん広い区域/大阪の会社設立の代行を比べる

堺市、松原・高石・大阪狭山、南河内(富田林・河内長野・羽曳野・藤井寺ほか)、泉州(岸和田・泉大津・貝塚・泉佐野・和泉・泉南・阪南ほか)。合わせて22の市町村が堺ブロックです。会社設立の登記は、すべて堺支局に申請します。

このブロックでいちばん多い間違い岸和田市に本店を置いても、岸和田支局では設立登記を申請できません。富田林市も同じで、富田林支局では申請できません。どちらも申請先は堺支局です。「支局」という名前から申請できると思い込みやすいところなので、必ず確かめてください。

区域が広いぶん、堺市から岬町まで距離があります。ただし会社設立の登記はオンラインで申請できるので、泉州から堺支局まで出向く必要はありません。距離を理由に会社設立をためらう必要はない、というのがこのブロックの実際のところです。

公証役場は堺と岸和田の2か所です。府税事務所は、堺市などが泉北府税事務所、岸和田市などが泉南府税事務所、富田林市などが南河内府税事務所と3つに分かれます。登記は1庁でも、税は3つに分かれるという構図です。

相談先という点では、堺市や和泉市、岸和田市に事務所を構える司法書士がいます。この地域の管轄事情を前提に話せるので、泉州・南河内で会社設立をするならおすすめの相談先になります。

堺ブロックの中の分かれ方
登記は1庁、府税は3つに分かれます。

出典:大阪法務局「管轄のご案内(商業・法人登記)」(2026年9月時点)

まとめ:ブロックが決まれば、調べることはほぼ決まる

まとめ:ブロックが決まれば、調べることはほぼ決まる/大阪の会社設立の代行を比べる

大阪で会社設立をするとき、本店の場所が決まれば次の3つは自動的に決まります。申請先の法務局、最寄りの公証役場、そして府税事務所です。残るのは、その市町村が独自の創業支援を持っているかどうかだけになります。

本局ブロックを選ぶなら窓口が市内に集中していて動きやすく、創業支援の講座も選択肢が多いのが利点です。法人市民税の窓口は船場法人市税事務所にまとまっています。
北大阪ブロックを選ぶなら登記は北大阪支局で共通ですが、創業支援は市ごとに別です。証明書を取る市と本店の市をそろえてください。
東大阪ブロックを選ぶなら窓口は区域内で完結しますが、料金を公開している事務所が少なめです。見積もりを複数取ることをおすすめします。
堺ブロックを選ぶなら申請先は堺支局に一本化されています。岸和田支局・富田林支局では申請できない点だけ、必ず押さえてください。

どのブロックがおすすめかという問いに、一般的な答えはありません。会社設立の手続きの負担という点では4つに大きな差はなく、決め手になるのは賃料や取引先との距離、そして市町村の創業支援の中身のほうです。

会社設立の情報を調べていると、市町村名を差し替えただけのページに何度も行き当たります。大阪の場合、実際に変わるのはブロックと市町村の制度であって、手続きそのものは全国共通です。どこが本当に変わるのかを押さえておけば、調べる時間はかなり短くできます。

本店の場所は、賃料や取引先との距離で決まることが多いと思います。そのうえで、会社設立の手続きの面から見ても不利にならないか、この記事の表で一度確かめてみてください。

本店を決めたら確かめること
本店が決まったら、この5つを確かめます。

出典:大阪市「法人設立、異動等の届出」(2026年9月時点)

最後に:ブロックが分かれば、調べる範囲は一気に狭くなります

大阪で会社設立をするとき、43市町村すべてを調べる必要はありません。本店を置く場所が決まった時点で、申請先の法務局、最寄りの公証役場、府税事務所の3つは自動的に決まります。残るのは、その市町村独自の創業支援があるかどうかだけです。

逆に言えば、本店の場所を動かすとこの3つが全部変わります。会社設立の準備が進んでから住所を変えると、定款から作り直すことになりかねません。早い段階でブロックを決めてしまうのが、おすすめの進め方です。

市町村ごとの創業支援の内容は年度で変わります。この記事で触れていない市町村の制度もありますので、本店を置く予定の市町村の公式ページを一度ご確認ください。大阪での会社設立が、迷わず進むことを願っています。

他にもこのようなサイトで検索されていますので、ぜひ見てください

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